2018年は1486点(41都道府県より)の作品から伊藤星哉君、夏見丈志君が 優秀賞を受賞致しました!
おかげさまでアトリエオレッツォは今年11年目を迎える事ができました。
これまで ‘描く、作る‘ ということを通じて様々な環境の子供達と出会い、考えさせられることも少なくありませんでした。特に特別支援学級の子供達との出会いは、人を先入観で判断することや、一つの枠にはめてしまうことの危険性を教えてくれました。
子供はみな敏感にものごとを感じとる心をもっています。
子供だからまだ分からない、または、この子はこういう子供なのだ、といった大人特有の思い込みが、子供を大人の価値観に押し込んでいきます。それが大切な感性の芽を摘んでしまっているのではないかと、とても心配しています。
作品を作ることは自立することと同じです。色を選び取ること、形を模索することは無意識のうちにその時々の自分と冷静に向き合うきっかけとなります。
そしてその作品が認められればきっと自信につながるでしょう。
しかし、年々学校教育における美術の時間が減ってきています。これはとても残念なことです。
2017年11月に東京藝大130周年記念事業の一環で子供の美術教育を再考する目的の展示会が行われました。日本の美術教育が今、新しい時代に向けて一つの岐路に立たされていることを改めて実感致しました。これまで日本の美術教育にどこか疑問を感じて参りましたが、日本を代表する国立大学が今後率先して改革して下されば、こんなに嬉しい事はありません。
そのために自分ができる事と向き合いながら今後も精進して参ります。
最後になりますが教室名の ‘Orezzo‘ とはイタリアの古語で ‘そよ風、涼しい木陰‘ という意味があるそうです。この教室もそのような存在であり続ければいいなと願うばかりです。
これからもたくさんの笑顔に出会えるよう精進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
アトリエ オレッツォ主催
千葉県教育委員会認定非常勤講師
特別支援学級美術指導員
日本臨床美術協会認定 臨床美術士
宮本 晶子
info@atelier-orezzo.com
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